
ニューカキシタ
路地を歩いていると、どこか懐かしい香りが漂ってくる。
のれんをくぐると、そこは昭和の面影を色濃く残す鉄板屋。実はこの店、貝塚で70年愛されてきた老舗を引き継ぎ、新たな息吹を吹き込んだ一軒だ。外観からは、時間が少しだけゆるやかに流れているような、やさしい温かさを感じる。
店内は鉄板の焼ける音と香ばしい匂いに包まれ、地域の人たちが気軽に集まり賑わっている。初めて訪れる人も、気づけば隣の席の人と笑顔で会話を交わしている。ここでは料理だけでなく、心の距離までもがゆっくりと近づいていく。

鉄板で焼くのは、旨さと70年の人情。
看板メニューは「お好み焼きニコニコ」。名前の由来は、肉を2つ、卵を2つ使った贅沢な具材構成にある。
たっぷりのキャベツが生地に混ぜ込まれ、焼き上がりはふんわり、口に入れると甘みが広がる。熱々の鉄板の上で仕上げられるその姿は、食欲を刺激せずにはいられない。価格はリーズナブルで、家族や仲間と気兼ねなく楽しめるのも魅力のひとつだ。
さらに、テイクアウトも可能で、家でもこの味を楽しめる。夕食のおかずや差し入れにも喜ばれ、地域の暮らしに溶け込んでいる。
ここで味わえるのは、料理だけではない。70年受け継がれてきた味と、あたたかい心づかい。
鉄板の上に、笑顔と歴史が焼き上がる。


インスタグラム:https://www.instagram.com/new_kakishita/




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